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HEINRICH DINKELACKER ハインリッヒ・ディンケラッカー

HEINRICH DINKELACKER(ハインリッヒディンケラッカー)

Size Chart

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A.  サイズ表 Heinrich DinkelackerのサイズはUKサイズ表記です。
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B. ワイズ
Heinrich Dinkelackerのワイズは、ドイツで表記ではG、日本でのEE(2E)と同等です。

C. サイズ感について
フィッティングは、両サイドとカカトで押さえ込む形ですので、
トゥ(爪先)には余裕があり足先が自由に動きます。
長時間の歩行でも疲れない計算されたお作りです。

*ご不明点がございましたら下記までご連絡ください。
普段お履きのメーカーやサイズをお知らせください。
スタッフがお答えさせて頂きます。

TEL : 06-6245-5076
E-MAIL : info@cuv.jp

ハインリッヒ・ディンケラッカー ルポルタージュ「手と足」

ライフスタイル:【手と足】より抜粋  有名なブダペスト靴の足跡をブダペストでたどる
手工業を営むドイツ老舗ディンケラッカーの工房にて


『真の紳士は薄い底の靴ではなく、原則的に手作りのコバがしっかりと縫い合わされた
ブダペスト製の靴を履いて女性をエスコートするものだ。』

そう男達は口を並べる。女性にはそれが受けるという。
なぜなら女性は、堂々とした人物の自信に満ちた悠然たる姿を好むからだ。

どうしてこのブダペストという名前の靴がこうも男性を変えてしまうのか、
女性が実際に身をもって理解し得ないのは残念である。

これが、例えば、ポルシェがブダペスト靴とは違う点であろう。
女性はポルシェにしっくりと納まるが、ブダペスト靴では全くしっくり来ない。

耐久性のある靴というのは、女性の見る間に変容する流行の前ではあまり魅力的ではない上、
ただ値が張るだけになってしまう危険がある。

だから、どうしても売り上げを気にしてしまう靴屋はその危険を冒そうとはしない。
ブダペスト靴に女性の入る余地はないのだ。

ブダペスト靴の神秘的な魅力を探り出すためには、三つの可能性が残っている。


まず、慎重に足を見てみる。穴の装飾が施されたウィング・チップ。
靴を一回りする靴底上部のヘリ飾り、軽く反らされた先端。
紐靴と二重縫製の靴を、目に見えて印象的な軽快さの基礎としている。

これが典型的なブダペスト靴なのだ。


それから二つ目に、歩き心地の良さからくる、
おなじみの大満足な男達の喜びに富んだ微笑に目をむけてみる。
この微笑はともすると具体的なことを明かしてはくれないので、


念のために三つ目。靴の製作工程を追跡してみよう。


ブダペスト靴はブダペストで探すのが一番。というのは理に適った話だ。
しかしながら、その生産地を見つけるのは容易でない。
ハンガリーはドナウの大都市、その緑多き郊外にディンケラッカーの工房は位置するのだ。

が、そこへの道筋をエレガントな看板が指し示してくれるわけではない。
この工房は村のようなゆったりとしたエリアの中にあり、
操業停止中の工場スペースに定着した
小屋や手入れの行き届いた実用園などにまぎれて、どちらかと言えば隠れている。

余談ではあるが以前その工場では婦人用の靴が生産されていたそうだ・・・。


守衛所は大きな門の横に遠慮がちに添えられているようだが、
中には昼夜兼行で守衛が目を光らせ、きちんとその役割を担っている。


靴の素材となる高価な皮革だけでも相当な価値がある。


質のよいブルのカーフ皮革はイタリア産、艶のあるアニリンカーフはフランス・デュプイ社のボックスカーフ。
ブラックの靴に使われるカーフは、ドイツ・ワインハイマーレーダー社のグレイツフルカーフを使っている。
馬皮は、脂質が高く、しわがつきにくいので有名なコードバンを生産するアメリカ・シカゴのタンナー
ホーウィン・レザー社よりシェルコードバンを取り寄せている。


価値は素材だけに集約されるのではない。
組織的な発展と靴の原型の開発をめぐる企業秘密は何よりも厳守されている。
そこではハンリッヒ・ディンケラッカーの靴職人マイスターが
靴内の足の状態についての最新知識を丹念な手作業で靴の品質へと生かしているのだ。

特徴をあげるならば: ディンケラッカーの靴は、最初から最後まで手作業で労わり、
原則的には、靴の名前にもなり、靴職人技術が品質の象徴ともなったブダペストの町で作り上げられる。

靴一足一足が全てオリジナルである。1879年以来ずっと、現在まで変わることなく続いている。


言わせてもらうが、このコントラストが魅力なのである。完成したマイスターならではの傑作は、
選び抜かれた靴販売店の整った環境の中で相応な値で売り出されている。

訪問者がブダペストの工房の敷居を一度またげば、20世紀へとタイムトリップしてしまう。


扉の向こうでは金槌などでこつこつ、とんとんと叩く音が聞こえ、皮と膠のにおいがきつく鼻を突く。
三階の屋根のついたベランダでは靴が新鮮な外気の中、乾くように干されている。
創立当時からあるかのような思い切り古びたコンピューターがたった一台、オフィス兼多目的部屋に置かれている。
博物館行きともいえる機械がわずかながらある。巨大な秤の上では、ずっと以前にそうされていたように、
皮革が鉄のおもりで測られている。


古き良きシンガーミシンが誇り高気に確かな仕事をこなす。
エルシェベット・アルベッカーは眉間にしわを寄せながら
手早に先ほど他 の作業者が正確に切り抜いた皮に穴を開けてゆく。
金槌、鉄、より糸、すりこぎ、筆は職人道具である。
自動車組み立ての際にエンジンと車のボディーが一体になる時のような高尚な瞬間が、靴の手工業にもある。


-------それは靴のアッパー部分が引き伸ばされ靴型に留められる瞬間である。

驚きの手作業:皮革は柔らかくされ、 アッパーが木製の靴型に引っ張られ留められ、
そして次の日もう一度引っ張って留める。

長い期間形を保つように、数日寝かせた後、アッパーは靴型から取り外される。
アッパーと靴底のふちが伸縮性のある内底に手作業で縫い合わされ、
一針一針ごとにしっかり留められていく。
縫い合わされた後、やわらかい感触を出すためにコルクが敷かれる。


朝の6時からギュラ・シュクス (65)は靴を縫い合わせている。
彼はこの仕事を毎日、51年も続けているのだ。
午後2時まで、決まっていつもの椅子の上で、ずっとディンケラッカーのために作業してきた。

マイスターの彼は、 固定バンドで足のももにしっかりと留められた靴の原型にむかって身をかがめる。
指のたこが不屈の職人史を無言で語る。


靴一つで62針刺し、一 足で124 針を刺す。一度彼は計算をしてみたことがある。
すると彼が過去半世紀にわたって靴を縫い合わせるのに使ったピッチをしみこませた特殊な糸は、
地球を 2 周分ほどにまでなっていたのだ。

背中は曲がっているが真直ぐ歩む彼は誇らしげに話す。
「作り方は何十年もずっと変わっておりません。ずっと同じなんです」


彼は一日6足から7足作り上げる。以前よりも少しペースは落ちたものの、
彼の器用さは他のマイスターや靴職人たちに引けをとらず、かけがえのないものだ。


全部でブダペストの会社には35人の従業員がいる。職人技術は芸術でもあるから、
彼らはハンガリーにおける平均収入の2倍の給料を受け取り、給料はたっぷりと払われている。
この職業で失われつつあるのは社会の関心のほうだ。


「私の息子はね」
と、ギュラ・シュクスは始める。

「ブドウ栽培者になりましたよ」
しかし靴職人の彼はこれからも好んで靴型に向かう。


ドイツの会社本部がビーティッヒハイム=ビッシンゲンへ移転したのを機に、
新しい会社の所有者たちはそこで靴職人マイスターに直接オーダーメードするエレガントなVIPショップを設けた。
店舗では、ベルリン出身のアンドレアス・シュレヴィッケのような説得力のある情熱的な売り手が必要だ。

彼は、ブダペスト靴を州都ベルリンとハンブルクの高級ショッピング街にある5店舗で販売している。


彼が経験上語るのは、
「納得してくれる人たちは沢山います。ブダペスト靴を履くのは自己満足なんです」
職人芸を仕事場で肩越しに見ていれば、値段の実態をよりよく把握することができる。

ブダペスト靴には、管理ナンバーとマイスター本人のサインが入り作業場から出荷される前に、
約300の手作業による工程が必要とされるのだ。一足作り上げるのに正味約8時間はみなくてはならない。

現在年間8000足の靴を生産し評判も上々な会社ディンケラッカーは、
新しい所有者とともに約130年の歴史に新たな章を設けた。


会社創設者ハインリッヒ・ディンケラッカーの孫、ブルクハルト・ディンケラッカーは、
全身全霊をあげて引き継いだものを守ってきたが、
その手作業で続けてきた仕事の質の伝統を是非請け負いたいという手に任せることにしたのだ。


ビッティッヒハイマーの企業家ノルベルト・レーマンはもう数十年もブダペスト靴を履いて、それこそ成功の道を歩んできた。
そしてよくあるように、彼の靴に対する情熱は、痛みを味わうことによって始まった。
彼が35年前に大学の経営経済学部を卒業し、IBMで経営を担うポストに応募した頃、
彼の頭の中には多くの知識とアイディアが沢山つまっていたのに、
彼のたんすの中には会社の要求する紺のスーツもきちんとした靴も入ってはいなかった。
履き古したよれよれの靴でキャリアが立ち往生しては元も子もない。

そうする内に彼はブダペスト靴に出会ったのだった。

「それから、私は二度と他の靴は履かなくなりました」とレーマンは言う。

彼はマネージャーとしてブダペスト靴とともに取締役そして監査役会長にまでも上りつめた。
そしてディンケラッカー社の共同経営者になった今日、この仕事は彼の心を揺さぶり、責任感を奮い立たせる。


初めて愛用するブダペスト靴の素朴な工房を見たとき、レーマンははっきり言って愕然としたそうだ。
「でも、すぐにここの手作業に魅せられて感激してしまいましたけれどね」。

ちなみに人間はゆりかごから墓場まで約16万キロメートル歩くそうだ。
人々の歩みをサポートするという点では、ブダペスト靴もポルシェも変わりない。
入念な手入れと定期的なサービスをもってすれば一生使えるのだ。

------足が利くうちは。


質と審美眼は値引き対象にはできない。ブダペスト靴のVIPショップでもそうだ。
これはハインリッヒ・ディンケラッカー社の首尾一貫した姿勢なのである。
誰が定価以下で自分を売りこみたいと思うだろう?


その代わり、ビーティングハイマーの旧市街地から石を投げたら届く距離で、
シュトゥットガルトのツッフェンハウゼンからはエルファーならば一走りの場所に位置する
タール通り19番では品質の全てが保証されている。

自分だけの靴を楽しみに、世界各地から顧客が集まる。


ディンケラッカーでは11の靴型から114種類のモデルが作られている。

マイスターのクリストフ・レンナー氏は、最近の個人的な市場の感触として喜ばしいトレンドを実感する。
「品質に対する意識が新たに高まってきて、若い層の方々からも支持をうけてきています」

一生履いていきたいと思うような靴を買いたいという意見は年齢を問わない。

「高級な靴を思い切って購入する人は、信用のできるまじめな製品を求めています。」

「彼らは何か特別なものを探していますが、それを私たちが提供するのです。」


一歩一歩どんな所においても。


ハインリッヒ・ディンケラッカーの製造に関するルポルタージュは、
「手と足」 88~94Pより文書を抜粋したものです。
表現の一部に現在の状態を反映し、再解釈している部分がございます。

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